絶対にいやです

「いやです、絶対にいやです」と先日のミーティングでエンジニアの方の言葉です。なにを拒否しているのか。それは、作業場に設置するカメラについてです。目的は生産性アップで、作業を可視化させる取り組み。今すぐではないのですが打診しただけでこの反応です。

いやだと言っている理由は聞いてみると特になく「見られるのがいやだ」ということらしいです。人から指図されたくない、という気持ちなのでしょう。そのような反応は多いです。

ヘルメットにビーコン

石油プラントの修繕作業で働く作業担当の方にビーコンを取りつける話題が出ていました。ヘルメットにビーコンをつけ、位置と滞在時間を可視化します。これにより改善できるポイントを探るのです。ビーコンとは、Bluetoothを使った端末で定期的に発信しています。その発信された情報を受信することで個別に位置や滞在時間がわかるのです。ビーコンをつけることでわかることは「ムダ」が見えてくること。ムダが見えてくればムダ取りができコスト削減につながります。材料高騰によりコスト削減は緊急課題になっています。こんなときこそ、今までムダ取りしていなかった聖域まで可視化が進むと感じます。

1400人の作業員のヘルメットにビーコンを装着し、広大なプラントでの位置や滞在時間をデータで可視化

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67319410U3A100C2TB2000/

心臓外科手術でも録画している

何年前のことか忘れてしまいましたが、心臓外科医の手術を親族は室外でライブ映像を見ることができ、録画も後から手にすることができると知ったときに今後は世の中がすべてそうなっていくのを感じました。今まで見えない部分が可視化されていくのです。特に仕事においてはすべてが可視化へと流れていきます。逆らったところで最終的には可視化へと落ち着いていくはずです。

南淵明宏医師:心臓血管外科医。医学博士。

www.nabuchi.com

まとめ

可視化が当たり前になると顧客から「見せてほしい」「見えるようにしてほしい」と言われるようになります。拒否すると仕事がなくなっていきます。その流れがわかっているのであれば、今から手を打っておいて何の損はありません。もともと工場の製造ラインは可視化が当たり前で改善KAIZEN活動てきました。それが他の仕事でも普及するだけです。これに関しては聖域はないと感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆