強気発言

値上げのたびに「謝っていた」のは間違い。今後は値上げしても謝らない。そんな値上げ肯定の強気発言が大手企業のトップからメッセージが出ました。強気発言です。この発言は何を意図しているのでしょうか。

日本は安すぎ、値上げはもう謝らない

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC08C9H0Y3A201C2000000/

この発言は、日本の製品価格の見直しと、製品の価値に見合った適正価格への転換を示唆する重要な発言です。

長年にわたり、日本では製品価格が比較的低く抑えられてきました。これは消費者の価格への敏感さや、激しい競争市場の結果として発生している現象です。しかし、この長年続いた価格設定は、製品の品質や価値を十分に反映していないという問題があります。ようやくここに来て、方向転換が行われようとしています。

新たな価格戦略か

新たな価格戦略は、製品の価値を正当に評価し、それに見合った価格を設定することに重点を置いています。価格は単にコストを反映するものではなく、製品の品質、革新性、ブランド価値を含めた総合的な価値を考慮に入れるべき。

この方向性により、消費者は製品の真の価値を理解するのを期待されています。その結果、市場では適正価格での購入が促進されると予想しているのです。

どうなるのか

この方針変更は、価格に関する伝統的な態度を変え、製品の価値を正しく認識し、適正な価格で購入する文化を育てる一歩となるでしょうか。消費者がそれを受け入れるのでしょうか。そこがポイントになります。長年続いた価格、慣れ親しんだ価格から脱却できるのかがカギになります。具体的には、「値ごろ感」が転換するのかにかかっているでしょう。製品と価格帯は記憶の中に一緒に貯蔵されています。そのため、この製品ならこの価格だと決めているのです。だから、その感覚より安いときは反応するようになっているのです。

高いが続けば

価格も高値が続けば値ごろ感の基準も上がっていくでしょう。しかし、時間はかかります。そのタイミングを見極めするのがここでは重要になってきます。価値あるから値段も強気で出すのはいいのですが、それを受け入れる消費者がいるのかどうか。そこにかかっています。

まとめ

人の習慣は1年では根本的には変わらない。1年半から2年間は変化に要します。そのため、まだ時間がかかる内容だと感じています。慌てて値上げをして販売が下がっても意味がありません。そこが今後の経営の判断になるでしょう。

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