成果を増やすために

仕事の成果を向上させたいとき、最も重要なのは「現状の行動を変える」ことです。多くの職場では、忙しさの中で日々同じタスクに追われ、新しい成果を生み出すための変化を見落としがち。しかし、振り返ってみると、同じ行動の繰り返しは同じ結果しか生まないことが明らかです。わかっているけど、変化させられないのが現状だと感じます。

緊急事項に追われる日常

仕事をしている中で、目の前の緊急事項に対応することに満足してしまうときがあります。なんとなく忙しいからです。充実感もあるのですが、月末になると結果は以前と変わりません。成長も感じられなければ、成果の伸びもなく、落胆します。がんばったのに、結果が出ないと落ち込むこともあるのではないでしょうか。そんなとき、どう考えるのか。

営業の仕事の人の中には「担当している顧客(エリア)」が原因だと感じてしまう人もいるようです。自責ではなく他責へと流れてしまう現象。最初はそう感じるかもしれませんが、「そうではない」と自分に言い聞かせることがここではターニングポイントになります。

忙しさも同様。日々の忙しさに埋もれて、長期的な成果向上の機会を見逃していることを実感すべき。なぜなら、真の変化や成長を達成することが遠ざかるからです。自分から遠ざけていることにもなるのです。

定期的な振り返りと変化ポイントの発見

仕事の進め方を変え、新しい成果を生み出すには、定期的な振り返りが不可欠です。このプロセスでは、新しい行動や経験をどれだけ取り入れたかを確認することが重要です。たとえば、「新しいことをした」「新しい人と出会った」「新しい場所に行った」といった活動は、変化ポイントとなり得ます。割合、量も確認したいところです。

新規事業やスタートアップ時期は新規の活動が過半数の割合にならなければなりません。しかし、そうなっていないこともあるので注意です。数値で把握することがここでは本当に大切だと実感します。

変化のスケジュール化

変化が不足している場合、強制的にスケジュールに組み込むことが効果的です。変化ポイントをスケジュールに優先的に組み込むことで、新しい活動を蓄積できます。1日数分でも蓄積すると大きくなります。1日に新しい人に1人会うことで成長することもあるからです。優先事項としてスケジュールに組み込むことを意識するだけで成果が変わるのが実感するでしょう。

まとめ

仕事の価値が問われる時期に来ました。価格改定がこれからも続くからです。改定しやすい時期でもありますが、価格アップができない場合は経営が後退するだけです。真の実力が企業だけでなく個人でも問われてきます。もうすでに、そんな実力社会がスタートしているのを実感できている人は成長スピードが速く、先頭グループに入るのではないでしょうか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳