静かに終わろうとしているのか

営業の世界の中には、フルコミッションの営業スタイルがあります。保険業界においては、かなり当たり前のビジネススタイルです。この根底には、

・「優秀な営業マンには、青天井の報酬を用意すればいい」
・「成果を出した人間が最も報われる仕組みこそ、最強だ」

という内容です。昔のことですが、知り合いが生命保険会社の営業へ転職しました。理由は
「億ですよ」
と当時言っていました。億の収入の人がいる、という意味。すごいとその人が言っていた記憶があります。金額がすごい人がいるので、そこに転職した、というニュアンスで受け止めていました。しかし、結局のところ1年半程度で終わってしまったと思います。全員がそうなることはありませんが、トップの人が青天井なので、可能性が魅力に感じたのでしょう。

問題が出てきたので

そのフルコミッション制度に問題が生じています。フルコミッションの営業が不正をしていることが発覚し続けています。10年前、20年前まで遡って調べているようです。過去の契約者の方にも問い合わせが届いています。実際に届いたこともあります。

契約していた当時、担当する営業から、何かされていないのか。不具合はなかったのか。そこまでリサーチしているのを見ると本当に不正が多かったのではないかと想像してしまいます。

廃止へ

不正を公表した生命保険会社は、フルコミッションの廃止を発表しました。完全歩合をやめるようです。部分的な歩合は続きますが、フルコミッションはやめるようです。

フルコミッションは、販売の
・アウトソーシング
です。会社側としては、販売経費を固定費から変動費にすることができるので、メリットも大きかった。しかし、この後は、そのような体制は選択することができなくなりつつあります。

まとめ

完全歩合を捨てたのは、消去法で残った選択肢ではないでしょうか。できれば、捨てたくなかったと思います。業績が落ちる可能性が高いからです。しかし、それを上回る不正があったと解釈しています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆