1年と10年
ある書籍を読んでいたら、
・『1年経ったくらいなら、だれも気がつかない。しかし10年経てば、市場おける自社の勝負が明らかになってしまう』
というくだりが目に止まりました。経営についてです。衰退した企業を調べると、衰退時期におけるメンバーの意識がそうなっていると説明されていました。
認識としては、現状維持か、誤差の範囲で少し下がった状態だと思っているようです。そのため、他社より劣っているとは気がつかない。
1年経っても、2年経っても気がつかない。外部要因の中に、
・特殊要因
が発生しているので、そのせいで少し下がっただけだろう。そう解釈してしまう現象です。まさか、自分たちが他社より劣っているとは思わない状態でもあります。自意識過剰な状態なのですが、本人たちが最も気がつかないようです。
若干の衰退は気がつかない
明らかに勝負で負けていると認識するのは、大きな差ができたときです。急な減少はだれでも気がつきます。しかし、現状維持のときには気がつかない。
また、成長しているときも、
・強さで成長
していれば問題ありませんが
・外部要因が続く
こともあるのです。努力ではなく、市場が成長しているので、それが成長の根拠となっているケースです。
確認ポイント
毎年同じことを行なっている事業は、
・衰退している
と自覚した方がいいのでは、と考えています。「毎年、同じ取り組みですね」と言われれば気がつくと思いますが、言われない立場になると、懸命に同じことを続けていることもあります。
提供している製品が同じであっても、
・意図的に顧客層が変化している
・対象の顧客層を意図的にスライドさせている
ときは問題ありません。そこに戦略があり、意図があれば新たな取り組みをしていることになるからです。そうではない場合は、現状維持だと認識すべきだと考えています。このあたりは、自分で判断できないこともあるので、他の部署の人や外部から意見を求めるとすぐにわかると思います。
まとめ
若干の変化を感じ取れるのか。そこにリーダーのスキルが求められています。業務を遂行する能力も欠かせませんが、市場が変化している、顧客が変化している、手法が変化している、ノウハウが変化しているのを、ミリ単位で感じ取れるようになるのがここでは理想です。
他の人が気がつかない段階で、敏感に感じ取れる能力のことを指しています。リーダーこそが、だれよりも先に小さな変化を感じ取れるようになり、変化率の高い時代を乗り越えていくことです。
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執筆・運営 :藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) fjコンサルタンツ :『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』
