「勝手格付け」と公式リリースの題名に使う

ソフトバンクグループが1本のリリースを出しました。題名は
「ムーディーズによる勝手格付けに関するリリースについて」
です。

ソフトバンクGが怒っているのだろう、と想像しながら読みました。その通りの内容であり、
・2020年3月から格付けに関する一切の情報提供を行なっていない
としています。それなのに、勝手な格付けを公表していると指摘しているのです。「即刻停止すべき」と強い口調で書いています。

このようなリリースはめずらしい。あまりにも直接的であり、一方的な内容です。単に、この勝手格付けによってソフトバンクGが不利益を生じるからでしょう。

個人向け社債発行

このタイミングでソフトバンクグループは
・個人向け社債
を発行しています。
・発行総額1兆円
・7年間
・利率:年4.3-4.9%
となっています。この社債の利率ですが、毎年上昇しています。ソフトバンクGの場合
・2022年:2%台
・2024年:3%台
・2025年:3%台
でした。今回が4%台になります。

なぜそこまで抗議するのか

個人向けの社債を発行するタイミングにおいて、
・ネガティブ情報
は極力避けたいのが本音でしょう。社債は証券会社が販売をします。そのとき、証券会社の営業スタッフがポジティブ情報を出せるようにしたいと思っているはず。それにより、社債の売れ行きがちがうのです。今回は1兆円規模の社債発行で、個人向けでは最大規模です。真剣になる理由も理解できます。

まとめ

外部評価はコントロールできません。勝手格付けも停止してほしいと言っても、受け入れてもらえるかは分かりません。市場の公開情報による分析結果を公開することを止めることはできないでしょう。

このように、企業活動は外部評価によって左右されます。自己評価ではなく、あくまでも外部評価なのです。怒ったところで、覆るわけでもありません。今回のケースは、ソフトバンクGがChatGPTのOpenAIに投資をしているので評価が分かれます。OpenAIが未上場なので、その価値算定に差が出るのです。その点を指摘していると思われます。

正しい評価はありませんが、意見が分かれることを止めることはできません。それもまた評価だと感じます。

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執筆・運営 :藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) fjコンサルタンツ :『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』

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