意外な一面。
人の特性は表面ではわからないことがあります。会社では仮面をかぶっている人もいるからです。面談、面接を数多く経験していますが初対面で決めつけるようなことはしません。おそらく、こうだろうと思うことはありますが、その人の一部であり全体像ではないからです。もしくは他に優れた一面があるかもしれないのです。
理解されにくい人のパターンがあります。
- あいさつをしない
- 返事をしない
といった行動をしている人は、全部がダメと判断されるのが普通です。その通りだと思います。しかし、技術職に限っては、そこだけで判断することができないので人は複雑です。
あいさつしない、返事をしないことが悪意に満ちた人であるならば評価ゼロになりますが、単なる特性の場合は評価ゼロで判定するわけにはいかないのです。このあたりは専門的なバックグラウンドを持ちながら判断したいところですが、悪意あり、悪意なしで判断して間違いありません。
悪意がないのであれば、特筆すべき能力の側面を探すプロセスに進みます。一芸に秀でている領域があるのか、ないのか。本人に聞くのもひとつの方法ですが、本人が気がつかない領域はこちら側から探すことになるでしょう。人の能力はほぼ未開拓なので、未開拓だという前提で能力探しをするのは間違いではありません。
あいさつ、返事がよくても
逆なことを考えてみます。あいさつができて、返事がよくても、悪意に満ちた人は登用すべきではないのです。採用すべきでもないですし、リーダーに抜擢することもありません。しかし、返事のよい人はオーナー社長に気に入られることがあり、リーダーに抜擢されるのもよくあるケースです。360度評価のように周りの人から評判をリサーチすれば簡単にわかることですが、リサーチする気がないときは、抜擢ミスのまま進んでしまうようです。
まとめ
人の能力は3%しか使っていない、と言われることがあります。3%が本当かはわかりませんが未開拓なのは事実。否定する人はいないでしょう。100%の能力を使い切っていると断言する人の方が疑われるでしょう。
人が「うれしさ」「充実」を感じるときは「能力伸長」したときです。自分でもそんな能力があったのかを気がつくときなのです。新記録が出たときはわかりやすい。数値で新記録が出る場合は容易に感じることができるのです。しかし、数値がでない領域は不明確。わからないのです。その領域を評価できるのは他人かもしれません。他人が潜在能力を見つけ、開拓し、発揮させていく。そんなプロセスではないでしょうか。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,924投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆