エンゲル係数が最高更新
エンゲル係数が上昇傾向にあり、2023年度には27.8%と30%手前まで達しました。40年ぶりの高水準です。エンゲル係数とは、家計支出に占める食費の割合を示す指標で、この数値が高いほど生活が苦しいことを意味します。
エンゲル係数の上昇は、主に生鮮食品の値上がりが原因と考えられています。また、実質消費の減少も一因となっているでしょう。家計を圧迫する中、外食を控えたり、割安のお弁当を選んだりする人が増えています。さらに、手作りのお弁当を持参する人も増加傾向にあり、出張のスーツ族が手作りのお弁当やおにぎりを食べている光景も見かけるようになりました。
削減検討項目
エンゲル係数が高い状態ですと、生活費の支出を見直し、削減できる部分を探している人が増えているはず。その際に、真っ先に検討されるのが以下の項目群です。
項目 | 内容 |
---|---|
通信費 | スマートフォンや固定電話などの通信サービスにかかる費用(固定電話廃止も検討される) |
交際費 | 飲み会や会食などの付き合いにかかる費用 |
教育費 | 子供の塾や習い事にかかる費用 |
頻繁に見直し
通信費の見直しは毎年行っています。キャリアの変更やプランの変更をしています。実際には3台を運用していますが、数年前の1台分の通信費でおさまっています。会食についてもまわりの人の状況を確認していますが、頻繁に外食をしていた人ほど、最近は月に1回2回しか外食しないようです。リピーター客が消滅したままになっているのがわかります。
シグナル
エンゲル係数の上昇は、生活の低下を示すシグナルとも言えます。食費以外の支出を削ることで、何とか食費を確保しようとする家計の苦しい実情が浮き彫りになっています。寄付で成り立っているフードバンクでは、以前集まっていた食品の量が減少していると聞いています。以前なら寄付にまわっていた食品も消費されているようです。
まとめ
エンゲル係数の上昇は、日本の家計が直面している問題を如実に示しています。そこから派生して他の領域にも影響が出てくるでしょう。消費が減れば在庫が増えます。そうなると、今年のGDPには影響は出ませんが、来年のGDPは減少する可能性が出てくるのです。表の数字として出てくるのに時差があるので実態を把握することが優先だと感じています。
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