【fjコンサルタンツ365日Blog:3521投稿目】
経営の指標は決算書にすべてがあるわけではない
経営の指標が増えているように感じます。
増える傾向にあるのです。
経営は決算書によって比較判断されて
きました。
社外の株主、金融機関は決算書によって
判断していたのです。
それ自体は、今後も変わりません。
しかし、経営する側の経営者にとっては
決算書だけを考えていればよかった時代は
過ぎ去ろうとしています。
経営が継続するには
・決算書に掲載されないもの
が重要になってくるのです。
経営には人財が不可欠
たとえば
・人財
は経営には不可欠です。
しかし、決算書には計上されません。
資産として計上されることはないのです。
確かに資産計上されてしまえば
人を機械とみなしている
ことになるので、それはできません。
しかし、会社の資産であることは
明確なはずです。
この点をまだ理解できていない経営者も
いるのではないでしょうか。
人財は隠れた資産であり、隠れた企業価値
であるのです。
たとえば、ある会社を買収するとします。
その企業の価値を測定するときに
・社員(人財)
・顧客
などの価値は計上されることが少ないのです。
企業買収では赤字会社を安価に買収し
そこにいる人財を割安で引き込むことが
可能なのはそのためです。
この点を理解している企業ほど、積極的な
企業買収をしていると感じます。
健康という視点が欠けている
他にも人に関するところでいえば
・健康
という価値も見過ごされています。
私が過去に多数の企業を訪問した時に
・健康リスク
を感じる会社がありました。
企業業績がわるくなかったので
健康リスクを感じる人がいなかったのが
気になったところです。
健康が経営の重要な指標になってきたのは
・休職者の増加
があるからです。
体調を崩して会社を休む人の増加、精神的に
病んで会社を休業する人の増加があるのです。
休職者の増加は会社の稼働率に直結しています。
インフルエンザひとつにとっても、会社内で
蔓延すれば稼働できない状況に陥るのです。
こうした健康面の価値を感じ始める企業が
出てきたのが昨今の特徴だと思います。
CHOという役員が出始めているのも
目新しいところです。
CHOというのは、
Chief Health Officer(健康管理最高責任者)
という肩書になります。
最高人事責任者も同じCHOと表記されるので
混同しないようにしたいです。
Chief Human resource Officer
Chief Human capital Officer
Chief Human Officer
人手不足が続く中、人の採用も重要ですが
社員へのフォローも重要になっているのです。
経営する上で、健康という価値が見直され
始めていると感じるこの頃です。