【fjコンサルタンツ365日Blog:3644投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳
経営者の喜び
新規事業を立ち上げること。
これは経営者の喜びのひとつです。
先日もある経営者から
「今度提案に行きます。新規事業の。
どうなるかわかりませんが・・・・」
と相談を受けました。
新規事業のためのアライアンスを
提案しに行く予定なのです。
結果に対して不安を抱えているはず
ですが顔は明るい雰囲気です。
経営者は将来をつくるために存在しています。
未来を描くことを率先してできるのは経営者だけなのです。
しかも将来の売上げをつくって行くときは結果がまだ出ていませんから結果に対して楽しみが倍増します。
しかもその先、これから行うビジネスが爆発するかもしれません。
そうなるかもしれない、という可能性が喜びへと昇華させるのです。
現状維持は後退ですから
「現状維持は後退ですよね」と、あるリーダーが発言するようになりました。
現状のビジネスのままでは発展がないことを自覚しはじめたようです。
この会社も10年前とビジネスモデルは大きく変化はありません。
このままでは衰退する部分が出始めるのは時間の問題です。
新規事業部をつくることをスタートさせることになったのですが、どうしても納得いかない人がいたのも事実です。
そんな場面で「現状維持は後退」という発言が出たので雰囲気が変わりました。
スイッチが入った感じになったのです。
経営の安定を求めるには柱を増やす
経営における安定というのは、収入の柱を増やし、依存度を減らすことがひとつの方法です。
ただ関連性のほとんどない事業を柱として増やすにはリスクが大きい。
経営者の時間というリソースが分散するためです。
ある程度、事業部ごとに関連性があり相乗効果がある方が望ましいのです。
時間軸から考えてみる
ひとつの柱を増やすために必要な時間は
・2年
・5年
・10年以上
と3パターンがあります。
新商品のプロモーションと同じようなプロセスを描きます。
新商品のプロモーションも時間をかけるところでは1年半程度の準備をしています。
新規事業では、設備投資、人の投資が必要なのでリスクがゼロになることはありません。
ということは、2年間、5年間、10年間と投資し続けることは想定しておくことです。
まとめ
先日、ある新規ビジネスの立ち上げを相談されました。
数年の立ち上げ期間がかかるのではないか、と思えるビジネスの内容でした。
ただ、プレゼンしている人は少し興奮気味。
巨大な市場があることを力説していました。
いくら巨大な市場があってもビジネスとして収益が上がるにはタイミングというのがあります。
新規事業の立ち上げはある意味、タイミングを予測する力が結果を左右するのです。
収益が立ち上がる時期が予測つかない時は最小限のコストでスタートさせることです。
ミニマムの実験を継続することによりタイミングを見極めていくことだと思います。