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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

異業種からの採用教育

人手不足の影響なのか、異業種からの採用が増えていると
感じます。

異業種からの採用は今まで行っていない会社もあります。
即戦力にならないからです。
ただ、そんな選り好みもできない時代になっているのも事実。

異業種からでもいいので人が入ってくれることが優先に
なっているわけです。
そんな状況なので、今回は異業種からの採用について
考えてみたいと思います。

自然

異業種からの採用にメリットがある

異業種からの採用はデメリットが先行しているように感じます。

・教育に時間がかかり、即戦力ではない
・教育したが辞めてしまった

といった経験がマイナスイメージとなっているからです。
しかし、異業種からの採用はマイナスだけなのでしょうか。

実はプラス面もあります。
プラスなところは

・固定概念がない
・柔軟な発想ができる
・新しいことでも受け入れられる

といった点です。
特に業界の慣習にとらわれずにビジネスを構築したい場合、
異業種からの人財のほうがスンナリ成長してくれるのです。

逆に業界経験者は「そんなことは無理だと思います」
「やったことがありません」と新しい方向性に何色を示し
結局のところ無変化が続くことにもなるのです。

ここが大きなポイントです。
即戦力を求めるには、業界経験者を採用すべきですが、
業界にとらわれない新機軸でビジネスを変化・革新したい
ときは異業種からの採用のほうがかえって近道になるからです。

山と道

教育プロセスにはココを省かない

とはいっても、業界を経験していない分、最初の教育には
プロセスがかかります。
ここで言うプロセスとは、時間がかかるという意味ではありません。

覚えなければならない商品知識や業界の歴史、競合状況などの
環境に関して知らなければならないということ。

それを短時間で記憶し、習得してしまえば、異業種からの採用でも
時間がかかるわけではないのです。

短時間習得法

短時間で記憶したり習得するには、
・短期集中
で身につけること。

そして、そのときに
・リラックスしながら
取り組むことです。

商品知識を覚えなければならないときに、「覚えよう」とは
考えないことです。

覚えようと意識すればするほど、緊張感が走り、記憶することの
ハードルが上がるから。
緊張感はなければないほど記憶には定着するので、緊張が出る
ような状況・環境はつくらないことなのです。

たとえばテキストで商品知識や業界知識を記憶していく
ケースがあると思いますが、それより動画で見たほうが
リラックスしながら習得できると考えています。

日本の動画に限らず海外の動画も参考になります。
かえって言葉が日本語ではないほうが、リラックスして
見ることができるのではないでしょうか。

まとめ

個人的には異業種からの採用は賛成です。
というのも、企業は変化が求められます。
変化についていける人を増やすべきなのです。

それには、即戦力になる業界経験者の中途採用では変化対応には
限界があります。

その点、異業種からの採用には変化対応の限界がありません。
業界に染まっていないから、「できない」という枠がないのです。
よくわからないから「やってみよう」という姿勢になるのが
特徴です。

この、枠がない、やってみよう、という人財は会社にとって
貴重です。
最初は赤字社員っぽく見えますが、将来価値としては非常に
高い位置に存在する人員なのです。

こうした見極めは経営を左右するということは言い過ぎでは
ないと思います。