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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

大人の配慮は必要か

「こちらから連絡すると、わるいと思って」
「わたしから声をかけなければならないです。でも・・・」

社内で仕事をするときに「遠慮」する場面があります。
「大人の配慮」と解釈されることも。

こんなとき視点を上げるようにお伝えしています。

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photo by fujiwara takeyoshi

意味が薄いのか

大人の配慮は相手の対して「良いこと」とされています。
確かにそうでしょう。

相手(1人)に対して配慮することで良好な関係を
維持できるからです。

しかし、この状況を視点を変えてみてみましょう。

1対1ではなく

1対1ではなく、組織の視点で考えてみます。
大人の配慮をして、意見を伝えない、アドバイスしない
のは組織全体から見てプラスなのか、マイナスなのか。

わかりますよね。

マイナスでしかありません。
本当は、アドバイスにより業績が増えていたのかも
しれないのです。

森

なぜそうなるのか

なぜ大人の配慮をして声をかけないのでしょうか。
これは本当の配慮なのでしょうか。

相手との軋轢を避けるためには関わらない、という選択をします。
・あの人だと素直に聞いてくれそうにない
・アドバイスすると、たぶんもめるだろう
といった状況のときには避けてしまいます。

また、相手との距離感が遠いときも声をかけない。
・まだ心を許しているわけでもないし
・信用していないし
・まだ時間が経ってないし
という理由から声をかけないのです。

単数ではなく複数

振り返れば1対1の関係で判断しているときは
結果が上がらない。
相乗効果がうまれない。
チームが独立した個人の集まりになっています。

そうではなく、チームとして結果を出していくには
伝えたほうが良い内容はすぐに声をかけるべき。
全体を俯瞰して見る力があれば、行動がちがうのです。

あくまでの仕事は全体で考え、全体で動く。
それがあるべき姿の稼働で、100%稼働ではじめて
機能すると前提を考えるのです。

まとめ

単数と複数の視点。
1対1で考えるのか、全体で考えるのか。

ヒトは目先のことしか考えないものです。
目先とは近い将来という意味もありますが
目の前のヒトのことしか考えないという意味も
含まれると考えます。

目の前で発生するであろうモノゴトが上手にいけばいい、
と考えてしまうのです。

仕事はそれだけでは寂しい。
全体で考え、全体で動くことで1人ではできなかった
結果を出せる。
だからこそ、醍醐味がある。

少々のマイナス点はあるだろうが、結果を出すと
それも意味があるとわかるでしょう。
とにかく、遠慮はいらない。
遠慮するぐらいなら、その配慮を仕事に活かせ
と思います。