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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
素早く
『朝令暮改』という言葉を久しく聞かなくなったと
思いましたが、今は朝令暮改の時期になっています。
朝令暮改とは
『朝に指示を出して夕方その指示を変えること』
です
朝令暮改は判断(ジャッジ)が素早い人が頻繁に判断を
変えることを指しています。
ジャッジがあいまいなリーダーがコロコロ判断が変わる
ことは朝令暮改とは言いません。
その違いはどこにあるのでしょうか。
朝令暮改と判断軸なし
朝令暮改をする人は判断軸があります。
判断軸に沿って決定しており、判断した内容について
説明でき理解されます。
その一方で、判断軸がない人が右往左往するのは
朝令暮改とは言いません。
単なる、判断の迷いであり優柔不断とみなされます。
この違い、わかるでしょうか。
朝令暮改と判断軸なしの事例
判断軸がないリーダーは『いい人』『いいリーダーだね』と
言われることを優先しています。
まわりのスタッフの意見をすべて吸い上げて、多数の意見を
取り入れようとします。
その方が、説明責任が果たせると考えているからです。
言い訳を最初から考えている感じでしょうか。
そのため、結果責任を取ろうとしない。
【説明責任重視、結果責任軽視】
の傾向が見られます。
多数決の意見を取り入れるほどうまくいかないケースが
あるのは誰しも経験があるのではないでしょうか。
責任を取れるのは
緊急事態のとき、責任を取れるのはリーダーだけです。
有事のときにはリーダーが決断するしかありません。
説明責任を優先させている場合ではないのです。
結果責任が問われています。
結果責任を取るつもりで判断するときに朝令暮改であるのは
問題ありません。
そこには判断軸が確立しているからです。
まとめ
朝令暮改を嫌がる人がいます。
仕事の内容が変化するからです。
そこには人は同じことをしていたい、という本質があります。
しかし、仕事においては臨機応変がベター。
これからは即興的に対応するのがベストの時期に来ます。
指示されるのを待っている人が多い組織は乗り遅れる可能性が
出てきました。
即興的というのはもともと音楽のジャズのジャンルにあります。(即興音楽)
譜面もない状態で演奏をしていきます。
誰かが演奏し始めると勝手にそこに加わっていく。
それが重なって音楽になる。
どこに着地するかもわからない。
どのような展開になるかも誰も知らない。
だけど、演奏は続いていくのです。
このとき、一緒に演奏しているプレイヤー同士が一種の同期を
しています。
リズムなどの流れを一致させています。
そのように考えると仕事における即興性も理解できるのでは
ないでしょうか。
気持ちを合わせていく、速度を合わせる、呼吸を合わせる、と
いった内容で毎日の変化する状況を乗り越えていくのです。