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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

オクトーバー・サプライズ

米国大統領選挙。
10月は「オクトーバー・サプライズ」が待っていると言われています。
突然、驚くような情報が出てきたりするのです。

これ、冷静に見ればひとつの戦略。
相手を攻撃する手法のひとつです。
駆け引きであり、交渉なのです。

11月3日の選挙に向けて残り10日間あまりでバイデン 大統領候補にスキャンダルが出てきました。

内容は
・バイデン 候補息子ウクライナ企業から口利き料賄賂
が主な内容です。

スキャンダルが発覚した理由もバイデン 氏息子ハンター氏がパソコンを修理に出した。
その修理ショップがハードディスクを修理。
メールを見てしまった。
ハンター氏が取りに来なかった。
ハードディスクをFBIに提出。
コピーしておいたハードディスクをトランプ氏弁護士に。
弁護士経由で、ジュリアーニ元ニューヨーク市長→ニューヨークポストへと渡ったという経緯です。

この経緯も不自然な感じがします。
ある意味意図的に行われたのかもしれません。

残り日数10日で

交渉ごとにはコツがあります。
相手の交渉カードを見極めることです。

今回もバイデン 大統領候補の方がリードを保っています。
トランプ大統領は巻き返しをするしかありません。

今回のスキャンダルも事前に知っていたでしょう。
これをどのタイミングで出すか?

それが今回は選挙10日前だったのです。
なぜでしょう?

相手が巻き返しできない

残り10日間でスキャンダルで攻撃する。
これは相手に反論できる時間を与えない戦略です。

時間の猶予がない状態になってから出してきたのです。
実質1週間程度では反論できる証拠を出すことができないだろう、と予測してカードを出してきたわけです。

相手の交渉カードの残りがないことを確認してから出してきた感じがします。

このタイミングが交渉ではポイント。
今回のスキャンダルのタイミングを交渉という観点で見たらベストな時期だと言えます。

まとめ

交渉ごとはビジネスでは不可欠な要素です。
相手に攻撃を仕掛けることではありません。
誤解なきようお願いします。

ただ、交渉しなければならない状況になることがあるのもビジネスの現場です。

巻き込まれることもあるからです。
そのときに、どう対応できるのか。
交渉できるのか。
そこが経営の結果につながります。

できることなら交渉は避けたい。
それが日本的だと感じますが、交渉がないビジネスも存在しないのでジレンマです。

なので、交渉スキルは身につけておき、あまり使うことのないスキルとしておくこともひとつの方法です。

防御のための交渉術。
それもありなのではないでしょうか。