色が失われた

パッケージの色が失われた。中東問題による原価高騰対策の一環でお菓子メーカーのパッケージが白黒になったのです。記念に買ってみました。色が失われることの経験がないので、最初は新鮮です。しかし、実際の売れ行きはどうなったのでしょうか。気になっていました。

コスト低減しても売上が変わらなければ、白黒パッケージで進めることになるはず。しかし、実際の結果は予想通りになってきます。

「中身が同じなら売れる」と思いたい

ポテトチップスの中身は、まったく変わっていません。味も、量も、価格もそのまま。変わったのはパッケージの色だけでした。

カルビーはナフサ不足を受けて主力14商品のパッケージを白黒2色に切り替え。
・「商品の安定供給を最優先する」
という経営判断ととらえています。

色が変わっただけで中身は同じなのだから、長年支持をしている消費者は買い続けるはず。そんな予測からスタートしていると感じていました。ところが現実は甘くない。
・売上減少
となったのです。

わかりにくい

白黒のパッケージを見た消費者の反応は
・「おいしそうに見えない」
ではなく、
・見つけにくい
・どの味かわからない
といった受け止め方だったのです。ここの受け止め方、ポイントだと思います。色があると
・美味しそう
と見えるからカラーの方が良いと考えていました。しかし、それだけではなかったのです。
・わかりやすさ
もカラーで表現できていたのです。確かに、味の種類が増えているので、
・どの味かすぐにわかる
ことが重要になっていたとわかります。

表面のみ戻す

メーカー側は
・パッケージの表面のみカラー印刷
に戻していくようです。さすがに売上減少は避けなければなりません。白黒パッケージの実験による修正が表のみカラーにするという判断になりました。

まとめ

今回の白黒パッケージが証明したのは ・消費者の判断はシンプルではない、ということ。特にデザインは奥が深い。美味しさだけでなく、味の種類をすぐにわかることが重要だったことがわかります。しかも、よくわからない場合、買わないという選択をすることにも注目です。

消費者心理は大手企業でも実験しなければわからない領域。このような事例を蓄積し、自分たちのノウハウにつなげていきましょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆