【10年超:fjconsultants365日Blog:4,451投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
つくる・売る
ビジネスは
①つくる
②売る
の2つの領域があります。
この仕組みをつくるのが経営になります。
①の『つくる』とは、商品開発、サービス開発、コンテンツ作成などがあります。
形のないサービスも内容をつくることになるので、どの分野でも当てはまります。
会社によっては、つくる部分が得意な会社もあります。
しかし、売るのが苦手。
これは下記表の中で、B社に当たります。
製造業の企業は、この領域に属していることがあります。
つくる部分を極めてきた。
評価してくれた大手企業がいたが、段々と減少してきた。
急いで、売る方に力を入れているが急には伸びない。
そんな状況が推測されます。
つくる | 売る | |
A社 | ○ | ○ |
B社 | ○ | ▲ |
C社 | ▲ | ○ |
D社 | ▲ | ▲ |
逆に、つくる方は苦手だが、売る力が強い会社もあります。
上記表では、C社になります。
商品・サービスの差別化はできないのだが、売る力でなんとか売り上げをつくっている状態。
商社の業態もここに入ります。
また、商品サービスの差別化できない業界もあるので、そうなると売る力が差になっています。
販売は、営業力もありますが、マーケティング力も範疇に入ります。
売る力がある会社は、どのような商品を扱っても結果を出してくるので底力があります。
大手企業では、光通信がここに当てはまります。
携帯電話の販売から、現在はインターネット回線・OA機器の販売へとシフトしていますが売る力は強いです。
売る力が強い会社は、売れる商品を見つけるだけで良いので、継続性が高い。
商品開発を外部に委ねることができるのです。
製造・直販
つくると売るの両方が強い企業も存在しています。
メーカーでありながら直販。
商品開発をしながら、販売も自社で手がけています。
ユニクロやニトリがそこに当てはまります。
工業系では、キーエンスが開発・直販になります。
(製造はアウトソーシング)
ユニクロやニトリは、販売からスタートして製造を手がけるようになりました。
販売力を武器に製造・開発まで広げたビジネスモデルです。
そのため、販売だけのときより、利益率が向上しており、コストリーダーシップを取得しています。
まとめ
つくる力と売る力。
このバランスで企業を判断していくと強い弱みが理解しやすい。
この会社は、現在は強みがあるが将来性は低い、といった想像がしやすいのです。
ビジネスモデルを組み立てるときは、つくると売るで考えてみるのもひとつの方法です。
取り組んでみてください。