fjconsultants Blog:4,569投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
事業投資はしているが
正社員100名超。
バイト・パートスタッフ等200名。
スタッフ合計300名。
拠点は全国に10カ所以上。
歴史ある企業でまわりから見たら安泰だと思われている。
経営も安定しており問題はなさそうに見えます。
数年前に、事業承継が完了。
新社長の胸中は「将来の不確実性について」がリピートされているようです。
毎年のように新規事業が増えてはいるので、手は打っています。
安定すると何もしない企業もありますが、比較すれば一歩先に進んでいるのは事実。
(ここで言う何もしないとは研修やシステム導入などはしても事業を増やしていないことを指しています。事業投資をしていない企業のことです)
しかし、新規事業が本業を支援する部門までには育っていない。
そこが現状の課題。
事業が育つ期間
事業が育つ期間(黒字化するまでの期間)は2年間、5年間、10年間と3つのパターンに分かれます
ということは、会社を支える事業部門がほしいならば、2年前、5年前、10年前から行動しなければ遅い。
時間を短縮するには事業買収M&Aという手段もありますが、それもコントロール性に欠けているのが欠点。
M&Aする企業がなければ成立しません。
いつでも繰り出せる戦略ではないのです。
新規事業が本業を支えるまでになるには時間・エネルギーとノウハウが不可欠。
経営計画の必要性を感じ、事業を育てる幅広い見識のあるスタッフがいなければと感じます。
事業をゼロから成長させた経験者がいるのであれば、新規事業への抜擢は大手企業でよく見られる手法です。
優秀なリーダーほど既存事業から引き抜く。
これも経営戦略のひとつです。
今後も本業だけですか
年齢に関係なく事業投資できる経営者は、現状に満足していません。
将来本業だけで食べていけると思っていない。感じていない。
事業投資を数年していない企業は、心のどこかで本業が続くのではないかと期待している部分があるようです。
わるくなったら考えよう、と思っているかもしれません。
人は現状維持の本能があるので、ある意味本能に従った普通の感覚なのかもしれません。
上場企業を見ればわかりますが、事業投資は通常業務の範囲として実行しています。
常に何か事業を発生させている。
だからこそ、上場企業は強い。
規模が大きいから強いのではない。
現状を変える事業投資、現状を打破する事業投資をしているから強い。
まとめ
現状維持という状態は経営は存在しない。
そう言い切る人もいます。
《現状維持=後退》と考えて間違いないです。
先手で手をつけておきたい。
事業転換、本業転換、事業多角化、ビジネスモデル転換、新規事業進出、というキーワードを聞く機会が増えるでしょう。
そのためにも自分のいる業界の情報だけでは不足だと感じます。
他の業界から学ぶ、異業種から得る、という姿勢が乗り越えていく源泉になります。