fjconsultants Blog:4,699投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

データ元の変化

世の中の動きを定量的に把握し、判断するには統計データは欠かせない。
その統計データの集め方が時代に合っていないと言われていました。
インターネットが台頭してきたからです。

旧来の公的統計は集計・公表に時間がかかり、景気のめまぐるしい変化に追いつけなくなっているのです。
公的統計も時代に合わせた変化が求められています。

総務省は7月分の消費者物価指数(CPI)の算出から、航空運賃や旅行代についてネット上の価格情報を自動収集する「ウェブスクレイピング」を始めた。調査員が店頭に出向いて値札を確認する伝統的な手法だけでは物価の実態をつかめないためだ
「統計の主役交代 コロナで加速」:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77737190Z11C21A1TL5000/

ウェブスクレイピング

そのひとつの手法が「ウェブスクレイピング」。
スクレイピングとは、下記の内容になります。

スクレイピングとは、Web サイトで公開されている情報の中から特定の情報だけを抽出するコンピューターソフトウェア技術のことです。「Web スクレイピング」とも呼ばれています。Web サイトから入手した情報は、加工して新たな情報として生成されます。これにより、手動でデータを収集する際にかかる手間や時間の大幅な削減が可能です。

https://www.softbanktech.co.jp/special/blog/it-keyword/2021/0022/

ウェブ上を目的持って特定の情報だけを自動収集し抽出する仕組み。
そのデータを加工することで新たな視野が広がる内容です。

企業が活用するには

企業がウェブスクレイピングを活用する場合は次のような事例があります。
・顧客リスト収集
・価格動向
・価格調査
・市場トレンド
・感情トレンド
・ブランドモニタリング
などです。

まとめ

今後の世界は「データを制するものがシェアを握る」と言われておりデータの重要性が提案されています。
顧客リストにはじまり、世の中の動き、他社の動き、顧客の動きを最初に察知できる体制が経営を左右します。
データ取得、データ分析で経営の差ができるのです。
ビッグデータというキーワードが頻繁に出てくる背景にはこうした理由があるのです。
避けて通れない領域なので少しずつ取り組むことだと感じます。