ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,771投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

42年ぶりの価格改定

うまい棒が20円の値上げ。42年ぶり。(2022年4月1日より)
これも象徴的なできごとです。
飲食店のレジ前でもうまい棒のまとめ売りをしていました。
話題になりやすい商品の値上げです。

1979年から同じ価格だったことがおかしい事象だと気付かされる内容です。
当たり前だと思っていたことが実はおかしいことだと理解した瞬間です。

残るは100円均一ショップのみでしょうか。
100均が値上げしたらインフレを実感する人の割合が一気に急増すると予想しています。
100均の大手3社の動向次第です。
ただ、100均大手は値上げしないでしょう。
発注ロットが大きいのでコストリーダーシップをもうしばらくは発揮するのではないでしょうか。
もしくは、国内は100円のままで海外店舗で利益を生み出しているかもしれません。
非上場の大手もあるので解明されていない内容です。

うまい棒 製造メーカー 株式会社やおきん

http://www.yaokin.com/

高値の印象にも種類がある

長年価格が改定されていない商品の値上げはインパクトがあります。
話題になりやすい。
自動車のガソリンは数年に1回は高値がやってきます。
ここ最近では2008年、2014年が高値でした。
2021年から高い水準が続いており2022年もそうなるでしょう。
こうした商品は値上げというイメージではなく、またやって来たのかと感じるだけです。
印象が違うのです。

値上げ報道の継続期間

もうひとつ気になるところが値上げ報道の継続期間です。
時間と回数により値上げが定着してしまうことです。
値上げしたい側にとっては追い風ですが、消費にとってはマイナス。
両面があります。
値上げ状態の常態化になるかの判断は4月以降になると考えています。

まとめ

インフレーションは環境が整う状態であれば自然現象です。
しかし、価格だけ上がるのは異常な状態です。
現在発生している値上げは消費をともなうインフレではありません。
バランスがわるいのです。
この局面で経営の判断はブレないようにしたいところです。