ツールは揃ったが

ツールは揃ったが運用しないパターンも結構あります。会社側でツールを揃えたのですが、スタッフが使いこなせず新しいツールへ移行できないパターンです。DX化の以前のデジタル化でつまづくパターンです。壁になるのは「操作性」です。デジタルの場合、画面はひとつしか見えていませんが、そのほかのページがどこにあるのか想像できません。ノートならば、ページをめくれば探せます。前のページを探すだけです。しかし、システムなどはボタンで下の階層のページを探すのですが、複雑に見えるのです。ここ、簡単にしてほしいところです。パッと見ただけでも操作できるUI(ユーザーインターフェース)になるといいのですが、システムを制作する方にとっては優先順位が低いようです。

UIの進化スピード

UIの進化は徐々に進化していくのでしょうか。そんな感じがしません。一気に進化するパターンだと考えています。飛躍して便利になり快適さを感じるようになるはずです。だんだんと改善されるイメージではありません。そこに期待もあるのですが、ジャンプしてほしい領域です。

シンプル化は避けられない

世の中は「シンプル化」の方向に向かっています。複雑なものほどシンプルになっていく傾向にあります。こうした原則は感じている人も多いのですが、将来のこととなると「まだ先だろう」と感じてしまう部分でもあります。デジタルツールについては、まだ改良の余地があるといつも感じています。機能性を高めると操作が複雑になる。この前提を覆して「機能性が高くなっても操作性はシンプル」へとデザインする必要があるでしょう。

チャンスがある

ここにチャンスがあるように思います。マニュアルを読まなくても使える、利用できるのがベストなのです。見ただけでも操作を想像できるようにすることです。ゲームの世界はそれが取り入れられています。マニュアルを読まない子どもでも操作できるようなUIを磨き上げてきました。任天堂のゲームはそうなっています。いきなりゲームが始められるようになっています。どちらの方向に進むのかが自然にわかるようになっているのです。その方向に操作するのをデザインによって導いています。

まとめ

デジタルツールを揃えることは必須です。避けられません。どのツールを選択するのか迷います。いきなり高級車のような多機能なツールを選ぶと操作性が難しい場合があります。こうしたときは操作が簡単なツールから導入すべき。その後定着したらツール乗り換えで機能性は対応できるからです。そのあたりの計画が最初に求められており、優先順位が高い部分です。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆