混沌とした世の中で大切なことは、
勇気を持ってひとつのことに絞ること。
そして、迷わないこと。
絞るということは、他の可能性を
捨てることなので、勇気がいります。
経営方針を決めるときにも、
絞る作業が必要です。
第一に考えることは、
顧客と長い関係を築くには
どうしたらいいのか?
ということ。
長い関係を築くための接点を
構築することが今後の経営を
左右します。
単純な拡大路線だけを選択すると
「安値戦略」
しか選択できません。
大手以外は行き着くところは自滅。
最近は、そのようなニュースが目立ちます。
だからこそ、
顧客との長期関係性の構築
が必然となるのです。
長く付き合えば付き合うほど、
お互いに利益がある関係が理想です。
そのために、必要なことは、現在の
売上げ金額だけで顧客を評価するのではなく、
どれだけ継続して購入していただいているか、
という視点で分類します。
少額でもいいので、長期間購入していただいたり、
長期間やりとりがある関係の顧客が何%いるのか。
2年以上継続している顧客が5割以下の場合、
方針を見直す必要があります。
また、継続性を長期にするために、会社が取組むこと、
営業さんが取組むことを明確にします。
現在、他社に負けている顧客であっても、継続性の
視点で考えれば、きちんとしたフォローが必要です。
とかく、営業さんは、あきらめるとフォローが
少なくなります。
そこを、どう穴埋めするのか。そこに会社の方針が
かかっています。
参考になるのが、日本の慣習。
たとえば、親戚付き合いでは、お中元にお歳暮。
暑中見舞に年賀状、と年に最低4回は接点を
持っています。(現在は薄らいでいますが)
ということは、形を変え、アプローチ方法を
さまざま取り入れながら
年4回の接点を会社主導で顧客に構築することが
できれば、継続率は上昇し続けます。
このように、会社の方針をどこに絞るのか、
再検討する時期に来ていると思います。