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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
よりリアルな研修へ
社員教育は、セミナー形式なのかOJTなのか?
(OJT:オン・ザ・ジョブ・トレーニング:実務をさせることで
従業員教育を行うこと)
迷うところです。
セミナー形式だと効果はあまり感じられないのがマイナス点。
OJTだと教育されているのかわからないのが難点。
どちらも決定打はありません。
そんな中で研修が様変わりする予想があります。
というのも、VR:バーチャルリアリティを活用してリアルな
体験が仮想空間で経験できるようになるからです。
海外ではVRを用いた研修が取り上げられることがありました。
それが、今度は国内の事例が公開されるようになってきていあmす。
VRでパワハラ研修 被害者の視点リアルに:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52648750W9A121C1TJ2000/
研修は、現場と同じ状況や環境におかれるとリアルな
体験が可能になり有効な学びとなります。
飛行機や電車などでは、研修施設にシミュレーターを
置いていますが、価格は数億円するのが普通です。
そこまでしてもリアルな仮想体験をさせることに
有効性があることを物語っています。
これがVR技術によって、手軽に導入できるようになりつつ
あります。
VRによって、実際に体験することを仮想空間で仮に体験
しまうことができるのです。
ニュースになっていたのは、セクハラ研修。
VRによって、セクハラのリアルな経験ができることは
細かいニュアンスを理解できるチャンスが広がります。
微妙なニュアンスの違いをセミナー形式で理解することは
難易度が高い。
それなら、実際の場面をVRで見せるほうがわかりやすく
深い理解へとつながります。
「ああ、これはダメなのか」
とわかるのです。
VRを牛に見せて
VRはまだ成果が未知です。
どこまで有効性があるのかわかりません。
そのため、研修以外でもさまざまな取組がされています。
たとえば、酪農。
VRを用いて乳牛の乳量を増やす取り組みも行われています。
豊かな牧草を見せることで乳牛の乳量が増えるだろう
という仮説のもとに行われています。
おもしろい取り組みです。
こうした試行錯誤が大きな成果を生んでいくのではないかと
感じています。
まとめ
VRの普及とともに、消滅する仕事があります。
企業研修の仕事の内容と質が変化し、研修講師の仕事は
9割なくなります。
大学受験の予備校講師がそんな道をたどりました。
有名講師による衛星放送授業が全国に展開されたのです。
そうなると、ほとんどの講師は仕事がなくなります。
それと似たようなことが企業研修でも発生していくでしょう。
有名な講師のVR講座がシェアを広げていくことになるのです。
VRであれば、臨場感もあり、その場でセミナーを体験した
ことと同様な価値が発生するからです。
すぐには入れ替わりはしませんが、段々とそうなると
考えています。