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~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

リアルな研修は効果が大きい

「経験させるのに1年、覚えさせるのに3年はかかる」
これ、本当でしょうか。

入社してきたスタッフの教育は企業課題の中でも
大きなウェイトを占めています。
特に季節によって繁忙期や閑散期が大きく変動する仕事では
年間を通じて経験させなければならないと考えられてきました。

ただ、時間をかければかけるほどコストが増えていきます。
この問題、企業規模に関わらず発生しており、頭を抱える内容。

そんな中でテクノロジーがスタッフ教育の時間短縮を可能にする
事例が出ています。
今後、この分野は広がっていくでしょう。
事例をもとに考えてみたいと思います。

ステーショナリー

VR研修が有効

スタッフ教育にVR研修が取り入れられるようになりました。
まだ事例は少ないですが有効性は確かめられたようです。

Oculus x Walmart
https://www.youtube.com/watch?v=7E2Vxee0wLo

上記動画は世界最大のスーパーマーケット「ウォルマート」で
利用されているVR研修。
スタッフの人数だけでも世界中で200万人を超えています。
2018年から本格的にVR研修(VRトレーニング)を採用しています。

そのスタッフ教育にVR研修を取り入れた理由があります。
ウォルマートは年末に大きなセールを行います。
その忙しさを未経験のスタッフは不安を抱き、大きなストレスと
なります。

こればかりは経験しないとわからない、とされてきました。
いくら口頭で、映像で説明しても実感できない領域だったのです。
もしくは集合研修では限界があったのです。

この分野をVR(仮想現実)技術を使って体験させてしまうのがVR研修の目的。
VRによってリアルな経験にしてしまうのです。
そうすることで未経験だったセール時の仕事が経験している
仕事へと変換。
落ち着いて取り組めるということ。

研修のパフォーマンスも高い実績が出ており約2万台のVRを
導入しています。

Walmart Virtual Reality in Academies
https://www.youtube.com/watch?v=oRbmLBWdEoI&feature=youtu.be

安全教育

他にもVRトレーニングは「安全教育」にも使われており
有効性が確認されています。

企業の安全教育は事故災害の事例研修をしています。
しかし、書面で書かれた報告書では写真、文章だけなので
頭でわかったつもりになることがあります。

これをVRでトレーニングすると仮想現実があたかも現実と重なり
事故災害が追体験できるのです。

追体験すると実際の経験値とほぼ等しくなるので、次回からは
事故災害が発生するであろう場面を予測することが可能。
そのため安全教育では効果が大きいのです。

ステーショナリー

まとめ

VR研修、VRトレーニングは有効なのは理解できました。
あとは導入費用の問題だけです。
高額なものは広がりません。
価格が現在のリアル研修と比較して同額以下になったときに
一気に普及すると予想しています。

またネット上で行われているeラーニングもVRへと移行するのでは
ないでしょうか。
バーチャル空間で研修が行われることは将来は普通になると
思われます。

ステーショナリー

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