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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
きれいにしておいて
「机の上、きれいにしておいて」
「倉庫、片付けておいて」
「この問合せ、処理しておいて」
「急ぎではないけど、やっておいて」
とリーダーが指示したり、依頼することがあります。
この指示に対して、スタッフはどう動くのか。
これが最近、社内の問題になっていることが目につきます。
たとえば、
・指示されたことを勝手な解釈で行動する人
という人がいるからです。
なぜこのようなことが発生するのでしょうか。
何か組織に問題があるのでしょうか。
その点を今回は考えてみたいと思います。
その人の問題ではない
勝手な解釈をして勝手に動いてしまうスタッフが
いる会社では、
「スタッフ個人の問題です」
と個人の資質が原因だと議論してしまうことがあります。
その場合、その人がいなくなれば解決するはずですが
なぜかそうなりません。
また別の人が、また勝手な解釈で買ったに動きはじめるのです。
問題は組織にあります。
組織の仕事精度があまいことが原因です。
依頼を確認する精度
仕事の依頼方法はリーダーの性質によって違います。
細かく伝えるリーダーもいれば、カタコトしか説明しない
リーダーもいます。
また、ビジネスの世界では
「1を伝えれば10できる人」
が求められてきました。
確認をせず答えを見つけられる能力が高い評価を得て
いるのです。
そのため、依頼内容を確認するということはあまり
重要ではないと思われてきました。
そうなると、依頼内容を確認することは「失礼な行為」と
見なされる組織もあるのです。
それを若手スタッフも感じて、あまり確認をしないように
なっていることがあります。
若手スタッフとしては、
①依頼内容を細かく確認するのは失礼
②自分で考えることが重要
③自主的に動くことが自発的
と良かれと思って行動しています。
しかし、これが
①確認不足
②勝手な解釈
③勝手な行動
とマイナスな行動になっているのです。
結果、依頼を確認する精度があまくなっていくのです。
確認は しすぎることはない
確認作業に限度を設けないこと。
これが解決への糸口です。
リーダーは忙しい。
指示は短くしたい。
依頼も短時間で行いたい。
しかし、
依頼された人は「確認すること」に限度を設けない
ということです。
・確認は何度してもよい
・確認は、しすぎることはない
というチーム文化をつくっていくことです。
「何度も言わせるな」
「同じことは説明しない」
と言い張るリーダーもいますが、それでは通用しないでしょう。
何度でも説明すればいいと思います。
まとめ
確認の精度について考えてみましたが、ある種の教育方法にも
つながると感じます。
というのも、スキルを習得する経験値が減っているからです。
学生時代に経験してきたスキル習得経験値が年々下がっているように
感じるのです。
そのため、仕事の現場では、依頼・指示に対してミスマッチが
起こっていると思われます。
勝手な解釈で行動したスタッフにも悪気はありません。
ベストな解釈、行動だと思っています。
だからこそ、この確認精度を高めることが解決のひとつだと感じます。