fjconsultants Blog:4,596投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

リカレント

社会人になってから再教育をすることをリカレント教育と呼んでいます。
このブログでも数回取り上げています。(下記参照)

ただ、リカレント教育の定義が仕事を辞めて教育機関に入り直すのが前提となっており実際には困難な選択肢。
広がりはありませんでした。

リスキリング

ここにきて《リスキリング》という言葉が広がりつつあります。
意味は、学び直しなのでリカレントと同様な意味です。

リスキリングとは、Re+skill+ing と分解でき、スキルを再構築する意味と捉えています。

リスキリング(Reskilling)とは
新しいスキル・能力・知識を身につけていくことの総称

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/09/news026.html

リカレントとリスキリングの違いはまだ明確ではありませんが、リスキリングは仕事を辞めて学び直しをするという前提がない程度でしょうか。
現在の事例では海外の企業でリスキリングを行っていますが、企業内でスタッフにリスキリングを行い、職種をコンバートさせています。
費用と時間をかけてリスキリングで新しい技術を習得し、新しい職場へ異動しています。
アマゾンは、倉庫従事者がエンジニア技術を習得し、クラウドサービスAWSの部署に異動しています。
なので、リスキリングは最先端スキルをスタッフに習得してもらい、社内で活躍してもらう仕組みと言えます。

キーワードとして検索件数は増えていますが、まだ国内事例も少なく、書籍も出ていません。
今後、書籍などは出てくるのでしょう。

Reスキル率の推移

経済産業省の資料にReスキル率の推移グラフが出ています。
現在(2021年)でReスキル率は3%程度。
これが、5年後の2026年には5.8%まで上昇すると予想されています。
Reスキル率が2倍になるのです。
(2026年以降は減少していきます)

IT 需要連動型 Re スキル率の推移

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

まとめ

このリスキリングの市場は大手企業も狙っています。
新しい市場ができるからです。
DX人財は不足するという予測が出ており、DX人財を採用するのは限界があるのでリスキリングという選択肢が出てくるのです。
こうした内容について経営者は理解しておく必要があります。
自らDXについて本格的に学び出した経営者もまわりに出てきており時代の流れを感じます。
また、企業の差は開くだけのような気がします。
相変わらずスピードは速いです。

リスキリングとは

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf