日本だけお得・・・

グローバルで値上げになっていますが、世界中の物価比較はマックの価格が用いられてきました。最近は、Amazonのプライム会費(年会費)が比較として持ち出されることがあります。

最近の傾向としては、Amazonプライム年会費は各国で値上げをしています。今回、欧州で値上げ。4割の値上げ幅になっています。その一方で日本だけ据え置き。状況が各国で大きく違うのが注目です。

Amazon、欧州でプライム会費引き上げ 最大43%

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN264TF0W2A720C2000000/

各国の差

以前の感覚だとAmazonプライム年会費は2倍の差があったと感じていました。それが、4倍の差へ広がっています。米国は139ドルなので1ドル136円換算だと18,900円程度。日本の4,900円なので実に3.8倍の差が出ています。

Amazonプライムの年会費2022年7月
米国139ドル
日本4,900円(値上げしていない)
英国95ポンド
ドイツ89.9ユーロ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN264TF0W2A720C2000000/

戦略の差

各国のAmazonプライム年会費の違いは戦略の違いからくるものです。競争相手の有無によって差が出ます。日本の年会費が安いには、まだ日本で圧倒的なシェアを占めていないから。シェアアップが必要だと判断しているのだと思います。

なので、シェアを占めるようになると一気にプライム年会費が上昇するでしょう。2倍の年間1万円になっても不思議ではありません。現在の3倍(1.5万円)までは許容範囲と考えていると思います。顧客が他社の選択肢がない状態になってから値上げをしてくるので許容されるのです。

まとめ

Amazonはマーケティングのセオリー通りの動きをします。原則から外れることがありません。そのため、明確な基準と戦略があると想像しています。日本の会員数やシェアの数値は正確には公開されていませんが、まだ過半数のシェアは到達していないのではないでしょうか。60%以上のシェアになれば確実に2倍、3倍へと値上げになると予想しています。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,943投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆