やる気とかモチベーション

リーダーがスタッフ教育のときぶつかる壁のひとつに「モチベーション」問題があります。毎日顔をあわせ、毎日接しているのに関わらず「やる気が出てこない」スタッフがいるものです。まったくやる気がないわけでもなく、仕事はきちんとするのですが、それ以上の成長がありません。このようなとき、どのようなアプローチがあるのでしょうか。

目標設定から

モチベーションをさらにあげてほしいと願うリーダーはまずスタッフに対して「目標を設定しよう」とアプローチするでしょう。このとき、次のような反応があります。

①目標が明確になりました!モチベーションが上がります 
②とりあえず目標設定してみました。どうなるかはわかりません 
③目標が出てきません。なんとか目標を無理やり出してみます。
④目標なんて思いつきません。何回考えても出てきません。どうすればいいですか

上記のような反応があるでしょう。これを分類すると次のような区分けになります。

目標設定が、、、

目標設定に対して

  • ポジティブ(興味、楽しみ)
  • ネガティブ(負担)

に分かれています。ポジティブは①のみで、②③④はネガティブ反応です。ということは、目標設定を試みても失敗するパターンがある一定の割合で出てくるのは当然なのかもしれません。目標設定が負担に感じる人に対してリーダーがどのように接するかが教育だと感じます。では、この負担(ストレス)をどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。

乗り越えるために

目標設定にストレスを感じ、目標設定自体を負担に感じる人には何か理由があります。たとえば

  • 過去目標達成したことがないという経験
  • 大きな目標を設定させられる恐怖
  • 達成しても得られるものがない(あきらめ感)
  • 単にめんどう(自由に仕事したい)

といったところでしょうか。こうしたスタッフをバッサリしてしまう考え方もありますが、やり過ぎると人も集まらなくなり人手不足に陥る可能性もあります。採用難が予想されるならば、教育に力を入れるしかありません。

深く刻まれる言葉

人の心に火をつけるにはどのようなアプローチがあるのでしょうか。他の領域から考えてみます。たとえば、世の中にはキャッチコピーがあふれています。その中に突然飛び込んでくるコピーがあり自分で驚くこともあります。記憶に残るものがあるのです。これは深い意識に到達したキャッチコピーなのです。深層意識にささるコトバといえるでしょう。こうしたコトバは一瞬で火がつくことがあります。たとえば、

  • 目標設定をして達成しよう

と言われて何も感じない人が

  • 達成しないままに人生を終えるんですか

と言われると意識スイッチが入ることがあるのです。①何かを手に入れよう、と言われても響かない人が、②得ることができない(損をする)ことには敏感反応することがあるからです。相手に合ったコトバを探し出す作業になりますが、ヒントは相手の価値観に適合したコトバを見つけることです。

まとめ

このような教育は答えのない世界でもあります。だからこそ、リーダーはさまざま考えるようになるので、対峙してほしい領域です。簡単にあきらめる人もいるのはわかりますが、もったいない。経験値が増えないからです。不可能、できないと感じた直面ほど対峙する習慣にしましょう。楽しくなるはずです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆