生産年齢人口1人当たりGDPの新たな発見

長い間、日本経済は停滞しているとの印象が一般的でしたが、最新のデータによると、その実態は全く異なることが明らかになりました。特に、生産年齢人口1人当たりのGDPに焦点を当てると、日本の経済成長は決して遅れていないことがわかります。

経済成長の意外な事実

生産年齢人口1人当たりのGDPを比較すると、日本と米国の間に大きな差は見られません。1998年から2019年の間において、日本の成長率は1.44%、米国は1.56%とほぼ同等でした。さらに、この期間のうち、日本の成長率は米国をわずかに上回ることもあったのです。

日本の経済成長率はG7トップ、この指標なら

https://mainichi.jp/articles/20240118/org/00m/020/008000d

日本のGDP成長率の意外な実態

2008年の世界金融危機から2019年の新型コロナウイルス禍が始まる直前までの期間では、G7国中で日本の生産年齢人口1人当たりのGDP成長率が最も高かったというデータがあります。これは、多くの人が信じていた「日本経済の停滞」のイメージとは大きく異なる結果です。

働く人々の成長の可能性

このデータは、日本の働く人々のポテンシャルが高いことを示しています。労働人口が減少傾向にある中で、1人当たりの生産性が向上していることは、国の経済成長における重要な鍵となる可能性があります。

DXの役割

デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展は、この傾向をさらに加速させる可能性があります。テクノロジーの進化によって労働生産性が向上し、生産年齢人口1人当たりのGDPがさらに高まるでしょう。

まとめ

日本経済に関する最新のデータは、従来の停滞したイメージを覆すものです。生産年齢人口1人当たりのGDPの成長率は、日本がG7国中でもトップであり、日本の労働力が持つ潜在能力の高さを示しているのが事実なら見方を変えなければなりません。今後、DXの進展により、このポテンシャルがさらに引き出されることが期待されますし、違う次元に到達する可能性も否定できません。社会の安定性が高い上に生産性も高くなれば海外からの評価も変わっていくでしょう。

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