当然といえば当然か
2026年上半期のデザイン業の倒産が増加しました。例年の2倍のペースになります。過去を振り返ると、リーマンショック後の水準と似ています。
デザイン業の企業は少人数が多く、数人の企業がほとんどです。業界的には、個人で仕事をしている人も多いのも特徴です。
今回の倒産増加の要因は、想像できると思いますが
・生成AIによる内製化
が原因です。これは、わたしも耳にするようになりました。広告宣伝のデザインを
・生成AIでできた
と言っている人がまわりでも増えているからです。
そのクオリティも広告に出せるレベルになっています。街中で見かけるポスターや大型広告の写真を見ても、生成AIで作成したとわかるものも増えています。ということは、それだけデザイン会社に依頼する回数が減っているのを実感します。
依存も関係している
このような結果になるのは、発注が減ったり、なくなったりするからです。依頼が減り、売上が減少していく。しかも、大口顧客からの依頼が急になくなると厳しい状況になるでしょう。
急に無くなった売上を補完する他の案件はすぐに見つからない。探してもいなかった。その売上に依存していた。それが経営の継続を拒んだと解釈することもできると思います。
デザインは時間がかかる仕事
もともとデザインは時間のかかる仕事でした。細部までこだわって作成すると本当に時間がかかります。しかも、デザインは
・センス
と呼ばれる領域もあり、経験と蓄積で差が出る分野でもあります。完成度の高いデザインをアウトプットできる人に依頼したくなる領域でした。
これが生成AIの完成度が上がり、
・これでも良い
と思えるようになってきたのです。しかも、そこに気が付く人が増えました。口コミも速いスピードで伝達しているので、生成AIを使わないと損する、といった現象にもなっていると予測しています。
まとめ
デザインを依頼しよう、という前提が壊れるときが来ています。これは3年前から予想できた現実です。顧客の行動として、依頼ではなく社内でつくる、へ変わりました。オセロのように、一気に塗り替わる時期に入ったのです。このように、顧客の口コミで伝わっていくとき、猛烈なスピードで広がる時期があります。今がそうなのか、今後がそうなるのかは、データで確認していきますが、変革期に入ったのを実感しています。
——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
