「原価意識を持ちなさい」
と社内に通達を出している会社が多い。
「コピー用紙」を再利用したり、文房具の
数を減らしたり、消耗品の取り替えを延期したりと
それは詳細に取り組んでいます。
しかし、その前に理解させることがあると
思っています。
それが、【利益の考え方】。
具体的には、【粗利益(営業利益)の内訳】を理解させることです。
粗利益(営業利益)を社内で「利益」と呼んでいるところも
多いかと思います。
そのためか、勘違いも多い。
「利益は、少しでも残れば会社のためになる」
といって低利益で受注する営業さんが出てきてしまう。
私が現役の営業の時にも、そんな上司がいました。
実際には、粗利益(営業利益)から支払われるもの、
社内で配分される内容を具体的に知らないので
誤解もうまれ、理解も浅い。
原価意識を持つにしろ、原価低減によってうみだされた
利益がどのように還元されるのか、理解していなければ
取組みにも力が入らない。
【 元を理解すること】
はとても大事。
どこから理解しているか、という背景によって
企業の組織力は変化します。
ひとつが、この【利益の理解】。
時間がかかることですが、ひとつずつ理解を
広げて行くことが経営の優先順位です。