「IPをやりたい」は本当の理由か
投資信託の運用会社のカリスマ創業者が退任しました。大手グループ傘下に入ったためです。2026年3月にその創業者は退任を発表していますが、そのときには
・取締役、アドバイザーとして残ります
と言っていたのです。これが、6月の発表では
・取締役も退任します
・完全に離れます
となっていました。何があったのか勘繰ってしまいますが、意見の相違があったのでしょう。退任される創業者は「今後IPをグローバルに展開する事業などに専念したい」と答えています。本当のことは言えないと思いますが、完全に退任される決意をしたことは注目でした。
意見が分かれる時期
ここからはあくまでも憶測ですが、創業者が他の傘下に入ると、どうしても
・違和感
が出てしまいます。雰囲気も違う、目指すところも違う、スピード感も違うのです。創業者として
・ある程度自由に決断してきた
と思いますが、それができなくなるのです。また、傘下に入ると
・スピード重視
・結果重視
となります。ある意味、上場した企業と同じような命題を突きつけられるのです。投信の運用については、今の時期だと、どうしても意見が分かれるはず。
・守りに入る
・まだチャレンジする
と大きく意見が分かれてくるのです。投信の運用会社によってもその姿勢は明確です。
たとえば、機関投資家でもある米国のバークシャー・ハサウェイ社は、運用資産のうち
・現金保有半分
に切り替えました。株式の売却を続けており、キャッシュを蓄積しているのです。しかし、これは少数派。ほとんどの運用会社は、行けるところまで行く方針です。
止められない
「音楽が鳴りやまない限り、踊り続ける」という格言があります。株式市場が過熱していても、上昇傾向にあるときは踊り続けなければならない。そうしなければ、運用会社の成績が上がらない。ランキングで上位に入らないのです。それが運命なのでしょう。
今回、カリスマ創業者が完全退任されましたが、踊り続けるのを自分から止めたのではないだろうかと想像しています。この状態で業績を上げ続けることがどれほど大変かわかっているからです。このカリスマ創業者は、リーマンショックの後に、一度会社を「1株1円」で売却しています。(3,240株を3,240円で売却)その経験がある方なので、今回のような決断をすることもあるだろうと感じます。
まとめ
このカリスマ創業者の方の書籍は20年以上前に読んだことがあります。当時はとても参考になりました。なので今回の退任も気になったのです。「完全退任されるのか」と感じました。これも想像ですが、それだけの決断をする時代なのかもしれないと感じています。詳しく市場を知っている人ほど、そのような判断をするものです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
