「意思決定=選択肢の比較」だけではない
経営判断は、データを集めて、選択肢を並べて、比較検討して決めるもの。その方が精度が高いのは当然です。データドリブンと呼ばれるのもそのためです。
しかし、緊急時にはデータを集める時間がなく、決断する場面がやってくることがあります。そんなときは
・データ不足のまま決断
しています。このデータ不足の状態でも
・ベストな決断
ができる人たちがいるのです。それは、どのような人たちなのでしょうか。それは、
・過去の経験パターンを数多く持っている
人たちです。このような人たちは
・瞬時に判断
します。プロセスとしては、
・発生した事象をパターン認識
・過去から想起
・この場面のシミュレーションを即座に行う
・ベストな行動を決断
となります。
このような事象の研究があります。
・「RPD(Recognition-Primed Decision)モデル」
・「認識主導型意思決定」
です。
・時間的プレッシャーがあり情報が部分的で目標が不十分に定義されている状況ではうまく機能する
とされています。消防士、救急医療現場、チェス、投資トレーダーなどで報告されているようです。
ただ、本人も思い込みによるバイアスがかかっていると
・失敗することもある
のです。その点は注意です。
事例
どのような感じで決めているのか。事例からわかることは
・経験豊富消防隊長の約80%
・最初に思いついた1つの案
で、そのまま行動していたという事例があります。比較もせず、決めていたのです。直感で決めているのですが、本人の中では瞬時に、パターン認識→過去経験振り返り→シミュレーション→行動決定:決断に至っています。
経営も似ている
経営においても、似たようなケースはあります。時間がない中、情報がない中での決断。これも経験がある人の直感が当たるケースがあるのです。経営の書籍の中でも
・直感力
という単語が流行った時期もありました。最近ではあまり目にすることのないキーワードですが、今後混沌とした世界になったときには、また「直感力」が流行ってくるでしょう。
まとめ
単なるヤマ勘は、根拠なく決めています。直感はある程度の経験をもとに判断しています。もしくは、書籍などの事例研究を数多くやっている人ほど、直感力が優れています。経営においては、自分の経験を蓄積するのにとても時間がかかるので、事例研究が避けられないプロセスです。MBAにおいても数百の企業事例を学びます。それにより、直感力が出てくるのでしょう。RPDが万能だとは思いませんが、時間が限られるときには有効なので覚えておいてください。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
