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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

交代が異変

上場会社の経営者が交代していますが、以前と違って
再建型の経営者が抜擢されているのに気づいてますで
しょうか。

もしくは若手抜擢の社長人事がなされていることも
目につきます。
40代社長に事業承継しているのです。

新型コロナウィルスによる不況が始まりましたが、
こうした時期の社長交代は、不況対策もしくは
マイナスからの挽回を目指した社長人事
になるのが
特徴のひとつです。

リーマンショックの時にも大手企業で次の社長になると
言われた人が引退し、予想外に若い役員が社長に抜擢
されるという社長人事がうまく機能したケースがあります。

確かに不況が始まる時に火中の栗を拾う人は少ないの
かもしれません。

そのため社長に抜擢された本人もその意外性に驚く
ものです。

ではこの時に抜擢された社長に求められる能力は
何なんでしょうか。
またその特徴はどこにあるのでしょうか。
その点を考えていきたいと思います。

社長に再抜擢

最近の新聞を見ていて、知っている方の名前が出ていました。
社長就任の再抜擢で。
いわゆるプロ経営者です。

最近はコンサル業に専念されていたと思っておりまし
たが今回は社長に専念するようです。

マイナスの会社を再建した実績のあるベテランの経営者
の方。
期待が大きいのではないでしょうか。

このような方が就任される時代に変化したんだと感慨
深いものがあります。

求められるポイント

今の時期に経営者に求められる能力はあきらめないと
いうエネルギー
です。

精神的なタフさも求められます。
また意気消沈しているスタッフ、フリーズしてしまった
スタッフ、ふさぎ込んでしまったスタッフにエネルギーを
注入できるパワー
が備わっていることです。

これからの時期、組織は機能不全に陥ります。
特にマイナスの業績に陥っている部署は機能不全か
フリーズ
に陥っているものです。

組織 動かない』と言うキーワードで検索してる人も
増えてきました。

やはり目の前の組織やチームが動かないのでしょう。
動かないというよりは、一旦停止してしまった状態だと
思います。

大手企業に限らず中小企業でも休業してる会社が数多く
見られます。
休業すること自体は悪いことではないと思いますが、
一旦起業してしまった組織をフル稼働させるには時間が
かかると思って差し支えないと思います。

休業は出血を止める応急処置としては有効ですが、
副作用も出てしまう可能性もあるのです。

フル稼働させるにはリハビリというプロセスを間に
挟むことが大切なポイントになるのです。

筋力の衰え

筋力の衰えと同じような現象が仕事の稼働率でも
見られます。

仕事量の少ない人はさらに仕事量が減っています。
限りなくゼロに近づいている人もいるのではないで
しょうか。

仕事量が多い人は減少する率が大きくなり、フル稼働に
戻すのにパワーがかかります。

しかしもともと仕事量を多くこなすだけのエネルギーを
持ってるので挽回するまでの時間は短いです。

まとめ

経営者に限っての話ですが、ビジネスの立ち上げ(起業)
のとき、週100時間働く必要があると言われています。
投資するファンドからも週100時間を求められています。

現在コロナにより売り上げが消滅してしまった場合、
新しい商品やサービスで新しい売り上げを作っていく
のは新会社を立ち上げるのと同じことです。
起業と同じと考えておくべき。

それぐらいのエネルギーがかかるということです。
その点に気づいていないのか、同じようなペースで
仕事しているパターンも見受けられます。

会社の立ち上げは2年間かかるのが原則であり損益
分岐点を越えていくには飛行機の離陸と同じように
フルパワーの加速がなければ上昇していきません。
その指標のひとつが週100時間と表現されている
だけです。

週100時間と言うのは短距離走の感覚では続きません。
力を抜いてリラックスしながら仕事ができるペースに
なるはずです。

これからの経営者には、エネルギーとタフさ、そして
週100時間に耐えられる健康と体力が求められます。
長期戦で進むことができるように準備したいところです。